情報開示が重なり、
明らかに業務が溢れる

社会を取り巻く環境はかつてない転換期を迎え社会課題の複雑性が増すなか、株式市場の流れを見ていると、企業のIR業務に従事される方々への期待や重要度は飛躍的に上がっていることを感じています。その反面、どんなに大きな企業でもIR部署の専任者の人数は少なく、5名以下が最も多いことに、その業務の重要度と相反する課題が浮き彫りになっていると感じます。

法定開示である「決算発表(四半期/年度末)・決算短信・有価証券報告書・招集通知・株主総会(想定Q&A含む)」に加え、適時開示書類の公表、統合報告書・ESG関連施策・個人投資家向け説明会など・・・

「業務が溢れ、IR部のあるべき姿と現実が乖離する」

何を論じようともこの言葉に集約されるのではないでしょうか。
本来は、上記の業務の他にアナリストや投資家訪問の回数を可能な限り増やし、情報開示を行い、且つ巻き取った期待や情報を経営層へフィードバックする面積を増やした方が良いのは分かり切っている話ですが、思うようにはいかないということが現実であろうと感じています。2030年問題を控え、その深刻な課題にどこからアプローチするのがベターなのでしょうか。そのテーマは「業務の効率化」、そして「異なるスタッフィングのチームでも同等の結果が出る体制の構築」に尽きると思います。

IR資料作成のアウトソース先に求めるべき姿とは

長い業界歴(約30年)の私が、まず確信近く言えることは「美しいデザイン(デザイナーが作成するパワーポイント資料)を前面にPRする会社」や「(論拠のない)分かりやすさをPRする会社」はやめておくべき」ということです。

デザイン関連の会社が「美しいデザインを提供することは言わずもがな当たり前の事こと」です。拙い例で恐縮ですが、自分が所属する野球チームを強くしたいとき、元プロ野球選手に助っ人依頼をすると「野球が上手いのは当たり前」です。そのおかげで目先の試合に勝っても意味がないような気がします。強くしたいのであれば「日々の(身近な時間でもできる)トレーニング方法」や「戦術」などをコーチングして、サポーターとして関わり、チーム自体を強くしていける方が素敵な話に感じるのは私だけでしょうか。

ではどのようなアウトソース先が良いのか、そもそも「品質」とは何なのか?もう少し掘り下げたいと思います。

「デザイン以外にIR部署に貢献できるテーマ(想い)があるか」

IR業務従事者の方々の現状や課題を前述に近い状態と想定し、テーマの例を「業務の効率化」とさせていただいた上で、以下2つのアウトソース先選定基準を仮定させていただきました。

1. 表現的な引き出しの多さ

「表現の引き出しが豊富で、一瞬で数多く出る」

これは私が事業を行っていて、「ちょっと考えてみます」や「サンプルを作ってみます」という対応では遅いくらいIR業務のご担当者が「今すぐ何らかの答えを欲しがっている」現実に多く出会ってきた経験から来るものです。多忙なご担当者はその場でキャッチボールがポンポンとリズムよくできる相手を探しています。その中でも特に多いお悩みは「図式化」でしょうか。
アウトソース先に「引き出し数」×「スピード」があるかの確認はとても重要です。
スピードとは、休日や深夜まで作業を行うということではなく、「このように進めましょうか」という段階までは出来るだけ短い時間で辿り着くべきだと捉えて頂ければ幸いです。

2. IR業界の基盤知識の有無

「制作系の会社」の実情をお話しするようで、なかなか勇気がいることですが、同じ業界を見渡すと「実際に担当するスタッフがIRに詳しいことは殆どありません」。制作会社のPR要素にIR業界に精通しています~と掲載されている場合の殆どが、何らかのお付き合いで実績数を積み上げ、その業務に対しての慣れがある」ということを指します。
IR業務のご担当者が多忙である前提で「共通言語・トレンドの把握」があることが「業務の効率化」に寄与することは言うまでもありません。
アウトソース先を選定する際はひとこと「実際に投資をしているか?」「今後のIRトレンドに関する私感があるか?」の質問をしてみてはいかがでしょうか。
何もインサイダーに触れるかもしれない株式の個別投資をしている必要もなく、業界ごとに違う複雑な知識を有しているべきなのでもなく「投資信託でも外国債でも、経済ニュースオタクでも」ある方が良いのではないでしょうか。

このように普段から俯瞰的にIR情報と触れている会社やスタッフが作成するからこそ、表面的なデザインに囚われすぎない「正確性・誠実性を感じる資料」が作成され、「品質」と表現されるのだと信じています。

全ては『お客様がマーケットを掴む』ために~株式会社グラブマ

手前味噌にはなりますが、当社の紹介を少しさせて頂きます。
当社は、至高のPowerPoint技術を活かし、一般社団法人IR協議会の「IR優良企業大賞」受賞社を担当させていただいている他、多くのTOP企業様のプレゼン作成(メディア発表会やIR領域が中心)を行う稀有な企業です。

企業の皆様は「社会課題に対する解を商品・サービスとして提供、その収益を更なる課題の解決に充てて」おられます。つまり、マーケットシェア獲得を常に意識しておられる中、当社もそのマーケット獲得のお手伝いをさせて頂きたいという想いを込めて生まれた企業です。※社名は「Grab(掴む)」と「Market(市場)」を組み合わせたものです。

こと、IR領域に関しては「メディア発表会」で培った「企業TOP自らによるプレゼンテーションの在り方」との差異を活かし、正確かつ誠実な情報としてお伝えできるようなIR資料の制作を心掛けています。近年は2030年問題を控え、IR業務のご担当者が少しでも業務の効率化ができるようなシステム・サービスの開発に取り組んでいます。※「メディア発表会」も直接株価に影響しますので、そのような意味でも2つの領域のサービスを行っていることは非常に重要な事だと感じています。

「出来るだけ早く、気軽にキャッチボールが出来るように」

延べ30,000枚以上のスライドデータベース(全て自社実績データ)に、複数の検索条件を付与し、簡単に事例を抽出できるようにしているため、例えば「〇〇と□□の数値推移を上手くグラフで表現するにはどのようなパターンがあるか?」などのご質問に「考えてみます」「探してみます」ではなく、MTGの場でご提示することも可能です。

また、日常的に出てくるこのような疑問には「相談CHAT」の開設により、多くの取引先企業様に事例スライドのオンライン提示などを無料で行っています。それらの事例をご覧になられる過程で、当社のデザイン力がどのようなものかもお感じ頂いています。

「社員が皆IR業界に興味を持っており、普段から情報取集をしている」

当社のスタッフがIR業務のご担当者様よりも深い知識を持ち合わせていることはないかもしれません。しかし最低限度、専門用語・指標の理解は当然として、そのIR情報の公表は何を投資家に伝えたいのかを判別することなどは当然の基盤知識として持ち合わせています。
単なるエビデンスの羅列資料ではなく、投資家が着目すべき点を資料内でも明確にしていくことが当社のようなアウトソース先にも求められていると感じています。

  • Ex.自社業界の将来像のストーリー
    (現課題の明確化/変化すべき領域(事業循環サイクルへの考察)/原資となる強み/社会に提供する自社の未来像)
  • Ex.減損処理
    (収益率の向上→次アプローチへの選択と集中を期待に変える)
  • Ex.PBR
    (自己資本比率の向上→自社株買い後のアプローチ(目標数値/期間)の明確化)
  • Ex.配当性向
    配当計画の明確化(高配当性向の明示または高配当性向シフトに向けた計画の公表)

IR業務のご担当者様との対話で多くの事を学びながらも、IR業界が真に好きだからこそ行えるアウトプットをご提供しております。


制作プランについて

当社のプレゼンテーション作成の基本プランは以下の3つです。お客様企業の目的やご納期にあわせてお選びいただけます。IR領域で多い制作プランは「B.ライトプラン」「C.ファイナライザー」。中でも「ファイナライザー」はIR業界のご多忙なご担当者様の声から生まれたサービスです。

A.スタンダードプラン

375,000 円(税別)~

スライド内のストーリー構成や表現企画などイチから在るべき姿を設計。目的に合わせたオリジナルプレゼンを行う際に活用するプランです。

B.ライトプラン

250,000 円(税別)~

既存のスライド資料を会の目的により、ブラシュアップするプラン。図示の表現や組み合わせ方などにこだわって作成しますので、デザインの見た目が全く変わります。写真やイラストの著作権にも対応。全てのスライドではなく一部のスライドのみブラシュアップすることも可能です。(現在は既存取引先様のみのサービスです)

C.ファイナライザー

97,500 円(税別)~/1データ

独自の42項目でデータをチェックし、整然と最終化させるプランです。これだけでも見え方がすっきりと変わり、外部開示できる域に変えます。特にIR資料のように最後まで自社内で詰めるが故、アウトソースできにくい案件の最終化に適しています。最速、中2日でデータを整え、最終化します。

※詳しくは当Webサイトに掲載の「サービス案内ページ」をご覧ください


よくあるご質問

「IR資料作成を外注すると、どのくらいの費用がかかりますか?」

多くの場合、現在お使いの資料に対する課題感をお持ちのはずですから、そちらをまずはお聞きしたいと思います。イチから全て変えられたい場合は、枚数にも寄りますが、各々のスライドに掲載される情報の表現やインターフェイスまで見直す必要がある為、約25スライドと仮定し、約100万円ほど掛かると思います。その一方で現在お使いのスライドのデザイン表現(見た目)のみを見直されたい場合、また公表直前にデータ内要素のズレやルールを見直し、限られた時間(1~2日)でのご納品を希望される場合などがございますので、それら目的に合ったプランをご用意(約10万円~)しております。また既存取引先様のみのサービスとなりますが、スライド一式ではなく、部分的に「2~3枚だけブラシュアップ」もお請けしております。まずは現在の取り組むべき課題をご教示ください。

詳しくは当社サービス案内ページをご覧ください。

「IR資料の作成を外注すると、どのくらいの時間がかかりますか?」

どのようなテーマで資料制作に取り組むかにもよりますが(いちから資料の在り方を見直すなどは時間がかかります ※約2か月~)、都度公表されていらっしゃる資料の見直しの場合は約2週間程が予想されます。その際、数字が出揃っていない、後からリバイスが掛かる。などが想像されますので、MTGなどで実際に予想される貴社内の動きなどを共有させて頂いた上で、スケジュールのご提示を差し上げたいと思います。

「どのような情報を提供すれば、資料作成を開始できますか?」

大きくは過去のデータと課題、加えて今回掲載されたい情報を入れ込んだデータを頂きたいと思います。全ては現在の課題を把握させて頂きながら、最終形のあるべき姿を「スケジュール・コスト」の観点からご提示させて頂きます。またそのMTGの中で当社のデータベースから、表現サンプルをご覧いただいた上でイメージを形成して頂くのも良いかと思います。

「IR資料作成をアウトソースする場合、デザインやレイアウトはどれくらいカスタマイズできますか?」

経験上、デザインやレイアウトのカスタマイズは会話の量やサンプルのご提示でどのような形にも出来ると思います。しかし、当社が留意すべきなのは「以降どなたが作成されても同じものが出来るようなフローやレギュレーションの構築」が大事だと思います。今回のデータは良いが、凝りすぎて次回使いにくかった。次回以降社内で作成しているが、形が崩れすぎて逆に見栄えが悪いといった「あるある状態」を避け、IR領域のご担当者様・部署の業務効率化を一番に考えたリメイクを心掛けます。


主な取引先企業様

(一部抜粋/順不同)

  • アイシン・エィ・ダブリュ株式会社様
  • アステラス製薬株式会社様
  • アフラック生命保険株式会社様
  • イオン株式会社様
  • インテル株式会社様
  • エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社様
  • キヤノン株式会社様
  • キリンビール株式会社様
  • シスメックス株式会社様
  • 株式会社資生堂様
  • セガサミーホールディングス株式会社様
  • ソフトバンク株式会社様
  • 大和ハウス工業株式会社様
  • 東京電力ホールディングス株式会社様
  • トヨタ自動車株式会社様
  • 豊田通商様
  • 株式会社ニチレイフーズ様
  • 日本たばこ産業株式会社様
  • 株式会社 博報堂様
  • パナソニック株式会社様
  • 富士通株式会社様
  • 富士電機株式会社様
  • マツダ株式会社様
  • マルコメ株式会社様
  • 三井物産株式会社様
  • 三井住友フィナンシャルグループ様
  • 三菱自動車工業株式会社様
  • 三菱UFJ銀行様
  • ライオン株式会社様
  • 株式会社リクルート様
  • AGC株式会社様
  • PHCホールディングス株式会社様
  • THK株式会社様
  • TIS株式会社様
  • 電気事業連合会様
  • 国土交通省様
  • 財務省様
  • 文部科学省様 
  • パナソニックEWネットワークス株式会社様
  • 株式会社オリエントコーポレーション様
  • 東和薬品株式会社様
  • 川崎重工業株式会社様
  • 株式会社エディオン様
  • 東洋シャッター株式会社様
  • 昭和シェル株式会社様
  • 栗田工業株式会社様
  • 株式会社魚喜様
  • 株式会社岡本製作機械様
  • 株式会社ケー・エフ・シー様
  • 株式会社ランドコンピュータ様
  • 株式会社CDG様
  • 第一精工株式会社様
  • 株式会社青山財産ネットワークス様
  • シライ電子工業株式会社様
  • 鉄建建設株式会社様
  • ミサワホーム株式会社様(旧)
  • 株式会社木曽路様
  • 空港建設株式会社様
  • 日本PCサービス株式会社様
  • 日清製粉株式会社様
  • 株式会社キューブシステム様
  • 株式会社リテールパートナーズ様
  • 株式会社ツクイ様
  • ファーストブラザーズ株式会社様
  • 株式会社アルプス技研様
  • 伊勢化学工業株式会社様

    他多数

記事作成者プロフィール

株式会社グラブマ
代表取締役社長 椎名 暁
社)日本IR協議会会員

当事業運営へのきっかけ

幼少の頃より数学と美術が得意であったが、勉学を進めていくうちに、どんな領域にせよ「上には上がいる敵わない世界である」ことを痛感する機会が多く「自分の強みは右脳と左脳を組み合わせてアプローチできること」と定義し、芸術系大学へ進む。その後30歳迄はグラフィックデザイナー、その後ディレクターに職域を変更するにつれ「記事ライティング」「Web・動画ディレクション」「イベントディレクター」「メディアバイイング」などの領域に従事させて頂く機会を得る。当時所属企業の中期経営計画にコンサルティング会社と携わる中、「経営をもっと深く知りたい」という想いと、プレゼンテーションは「①グラフィックで学んだデザイン力」「②動画ようなの尺(決められた時間)の概念」「③Webのようなリンクを遷移するストーリー概念」「④イベントで学んだ会場のどの位置に居る方にも同じ情報を届けるべき」といった自らが経験してきた4つのブロックの積算で成り立つという想いからグラブマを創業。経済トレンドなどが好き。母親の趣味は投資。