プレゼンテーションの「構成」で重要な事

プレゼンテーションの実施が決まった際、頭を悩ませる「構成」。「構成」とはどのような順番で話すのか、その説明要素は?を明らかにすることですが、案外と時間がかかるもの。ここではプレゼンテーションの「構成」を企画する際に重要なポイントを簡単に挙げてみました。

目的を明確にする

プレゼンテーションの目的を明確にすることは、聴衆が理解しやすい構成を作成する上で非常に重要です。目的がはっきりしていると、話す内容を絞り込むことができ、聴衆が主要なポイントを理解しやすくなります。「目的」とは、例えば次のようなものが挙げられます。

  1. 資料やプロジェクトの進捗状況を報告する
  2. 商品やサービスを販促する
  3. アイデアや提案を行い、意見を集める
  4. 問題解決のためのアイデアや提案をする
  5. 情報や知識を共有する
  6. 聴衆を教育する
  7. 意見や信念を伝える

ロジカルな構成にする

プレゼンテーションの構成は、論理的な流れに基づいて作成することが必要です。開始、中間、結論という明確な構成を持つことが重要で、それぞれの部分には、明確なトピックやアイデアを含めるようにしましょう。また、段落を適切にまとめることで、聴衆が理解しやすくなります。
例えばプレゼンテーションのロジカルな構成には、以下のような要素が含まれます。

  1. イントロダクション(導入部分) 最初に、自己紹介やテーマの紹介を行い、聴衆にプレゼンテーションの流れを説明します。また、聴衆に関心を持ってもらうために、興味を引くような情報やストーリーを使うこともあります。
  2. 問題提起(問題点や課題を提示する) プレゼンテーションの中心部分で、提案するアイデアや商品の背景や課題、問題点を明確に提示します。この段階では、聴衆が何を知りたいのか、何が問題なのかを理解できるような具体的な情報を提供することが重要です。
  3. 解決策の提示(提案するアイデアや商品の説明) 提案するアイデアや商品の詳細を説明し、聴衆にどのような利益や価値があるのかを示します。具体的な例や数字、統計データなどを用いて、説得力を高めることが大切です。
  4. 説明と理由の提示(提案するアイデアや商品を補足する) 提案するアイデアや商品に関連する情報や補足的な説明を提供し、聴衆が疑問に思うことや不明な点について明確にします。この段階で聴衆が納得し、理解することが重要です。
  5. 結論の提示(まとめと行動への呼びかけ) 最後に、プレゼンテーションの内容をまとめ、聴衆にどのような行動を取ってほしいのかを明確にします。具体的な行動への呼びかけや、次のステップを示すことが大切です。

引き込むイントロダクションを用意する

聴衆を引き込むイントロダクションは、プレゼンテーションを成功させるための重要な要素です。興味深い統計データ、事実、または面白いストーリーを使うことで、聴衆の注意を引きつけ、プレゼンテーションに集中してもらうことができます。例えば以下のようなものが挙げられます。

  1. 関心を引くストーリーを語る
    聴衆に共感できるストーリーやエピソードを用いることで、興味を引くことができます。自分自身や他人の経験談を交えることで、プレゼンテーションに興味を持ってもらえるようになります。
  2. 驚きや衝撃を与える
    事実を提示する 聴衆が知らなかった情報や、驚きや衝撃を与える事実を提示することで、興味を引くことができます。ただし、事実に基づいた正確な情報であることが重要です。
  3. 問いかけをする
    「あなたが自分の人生で最も大切にしているものは何ですか?」など、聴衆に問いかけることで、自己認識や興味関心を引き出すことができます。また、問いかけに答えを求めることで、聴衆がプレゼンテーションに積極的に参加することができます。
  4. 統計データを用いる
    プレゼンテーションのテーマに関連する統計データを用いることで、興味を引くことができます。例えば、製品やサービスの市場規模や成長率、課題やトレンドなどを示すことで、聴衆が興味を持ってくれるようになります。

上記のように、興味を引く導入部分を作るために、聴衆に対して心理的なアプローチをすることが大切です。しかし、あまりに派手すぎたり、テーマと関係のない内容を入れることは避け、プレゼンテーション全体の流れと調和するようにすることが重要です。

「プレゼンテーションの構成」と聞くと、何かとても難しいような気分になるかもしれません。しかし、プレゼンテーション自体は本来とてもワクワクする気持ちにさせるものですから、関係者と楽しみながら。絵を描きながら進めていくことも大事かもしれません。